ALS患者のスイッチ事情
今日も入院中の話を。
最近の自宅療養での悩みはスイッチをつかって呼び鈴を鳴らせなくなったこと。
もともとはかろうじて動く右手の指を使って、
少し力が残ってるうちは、押しボタンのスイッチを、
力が無くなってからはエアバック式といって
風船みたいなのを手の下に置いて、それを握る?ことで
空気の流れを作って、それを感知するセンサーを使ってました。
それでも最近はその風船を動かす力もなくなったので、
別の新しいセンサーを用意する必要があったんです。
まず思いつくのはピエゾセンサーと呼ばれるもの。
おでことか口の横とか動く部分に貼り付けて、
センサー部分の歪みを感知してくれるもの。
でも、家でも試してみたけど、なかなかうまく反応してくれなくて。
入院してる病院には、そのピエゾセンサーを使ってる患者さんが
いることも知ってたから、いい機会だし貼り方とか貼る位置とか
リハさんたちに教えてもらおうと思って。
それで、病院でもいろいろ試してもらいましたが、結構難しいんですね。
皮膚にぴったりと隙間なく貼るようにしないと
うまくセンサーが歪みを感知してくれないみたいで。
どうしようか~てみんなで悩んでたら
リハさんが全く別のアイデアをだしてくれました。
私の場合は口は確実に動くので、
そこを活かせるモノはないかなあということで、
口にチューブみたいなのをくわえて、それを噛むことで空気の流れを作り、
センサーで感知しようという仕組み。
さっそく、手作りしてくれて、試してみたらかなりイイ感じ。
入院中で写真を撮れないのが残念です。
しばらく使ってみて不具合ないか試させてもらいます。
それにしても、なにか問題が起こった時に、
その延長線上で解決策を考えるだけでなく、
全く別のアプローチで対応してくれる柔軟な思考って、
マジで尊敬します。